血小板減少・血小板増多|たまい内科クリニック|鎌倉市富士見町駅の内科・血液内科

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血小板減少・血小板増多

血小板減少・血小板増多|たまい内科クリニック|鎌倉市富士見町駅の内科・血液内科

血小板減少について

血小板減少について

低下すると出血症状が出てきます。通常は手足の点状出血(赤い点が多数出てくる)、紫斑(あざ)が認められるようになります。血小板数5万/uL以上の軽症であれば、こういった症状はほとんどないために日常生活には支障はありませんが、大手術を受ける時には準備が必要です。3万/uLを下回ってくるようであれば、症状がなくても治療を検討していきます。

血小板減少の検査

膠原病や胃のピロリ菌が原因のことがあり、症状や採血検査で確認します。

血小板減少の治療

軽症の場合は無治療でよいですが、定期的な経過観察は必要です。特に風邪などの感染症やワクチン接種、妊娠などで重症化することがありますので、随時担当医と相談しながら検査をしていきましょう。治療にはピロリの除菌療法、ステロイド内服、脾臓摘出手術、ロミプレート皮下注射、レボレード内服などがあります。緊急時には輸血や大量γグロブリン療法が必要なため、近隣の総合病院へ紹介させていただきます。他にも新薬が出てきていますので、患者さんにとって適切な治療法を検討していく必要があります。

血小板増多について

血小板が高くなる患者さんには、血液の病気だけではなく、貧血に付随して起こることや、他のがんに伴って反応しているだけの方がいます。診断には骨髄検査が必要になります。放置しておくと、将来、急性白血病や逆に血液が作れなくなってくる状態(骨髄線維症)に移行することがあります。血栓症のリスクも高くなり、脳梗塞を発症してしまうこともあります。特に、造血幹細胞に異常が起きた「本態性血小板血症」では適切な管理と治療が必要になります。通常、これらは無症状であり、健康診断などで偶然指摘されることが多いです。軽微でも、異常が指摘された場合には早めにご相談ください。

血小板増多の検査

通常の採血で血液の病気が疑わしい場合には骨髄検査をします。

血小板増多の治療

原因となる疾患があれば、その治療が優先されます。しかし、本態性血小板血症では永続的に血栓を予防するために抗血小板の内服が必要です。血小板が100万/uLを超えるような異常高値の場合には、逆に出血傾向となるために抗血小板薬の慎重な判断が必要となることもあります。頭痛をはじめとした症状がでることもあり、特に血液の病気である「本態性血小板血症」と診断された場合には細胞減少療法といって数値を下げる治療が必要になります。その場合には抗がん剤であるハイドレアや、降圧剤を改良したアグリリンの内服治療が適応になります。